セラピストの友人と
『健康で幸せな状態とは…』
って言うテーマの話を熱く語り合ったことがあります。
カラダは五体満足…
でもココロがボロボロ
いつも不平不満ばかりで顔つきもキツい。
でもカラダには何も問題ないから『健康』なのか…
いくらカラダが元気だとしても
ココロが荒んでたら、カラダにも影響していくよね…
逆に、大病を患っていてもいつも『ありがとう』って
感謝の言葉を口にしていてニコニコしてる。
カラダはキツいはずなのに…
なんでニコニコしてられるのかな…
でも、感謝の心で満たされてるって幸せな事だよね〜!と言う話。
ココロが穏やかだと自然と感謝の気持ちが生まれる
わたしの母は50代半ば過ぎた頃、左脳が萎縮していく難病を患いました。
脳が機能しなくなると、カラダもだんだん動かなくなり60才のころは完全寝たきり。
いつも見えるのは病室の天井と窓から見える景色だけ…
最後の方は光で眼球がひっくり返って白眼になってしまって戻ってくれなくなるので
窓から離れて薄暗い部屋に移動したのですけど…。
なのに、いつも『ありがとうね〜』って言って笑ってたんです。
おそらく、左脳が欠損したので右脳が優位になってたんでしょうね。
この時の話を友人としていてやっぱりココロとカラダは繋がってるから
ココロもカラダも大事だけど…
ココロの状態ってものすごく大切だね
という結論に至りました。
0.2秒でココロを動かす香りの魔法の仕組み
日々生活していると、イラッとしたり、ムッとしたりすることは当然ありますが…
心身を一瞬でシフトしてくれるのが香りなんですね。
その時の感情を放置するから、アーユルヴェーダでいう感情のアーマ(心の未消化物)が蓄積して後カラダにも影響していくんだと思います。
アロマテラピーのメカニズムは、嗅覚と脳のしくみと関連していて…
五感である視覚・聴覚は「考える部分」である【大脳新皮質】を通過してから、感情や本能を「感じる部分」である【大脳辺縁系】に伝達されます。
ですが、『嗅覚』だけは【大脳辺縁系】に直接伝達されるんだそうですよ。
足をぶつけたり、歯の痛みなどの刺激が脳に伝わるまでの時間は約0.9秒、あるいはそれ以上と言われていますが…
嗅覚で感じ取ったにおいは約0.2秒以下の速さで感情や本能を感じる【大脳辺縁系】に伝わるそうです。
香りの伝達スピードがどれだけ速いのかわかりますよね。
大脳辺縁系には、快・不快・恐怖などの感情を引き起こす「偏桃体」、記憶の中枢をつかさどる「海馬」、「嗅球・嗅索」というにおいの信号を脳の各部に伝える器官があります。
何かのにおいを嗅いだ時、何のにおいなのか考える前にそのにおいに対して「好き・嫌い」といった感情が沸いたことはありませんか?
あるいは、ふと嗅いだ香りで昔の事をまるで昨日のことのように思い出した…という経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。
また、風邪などで嗅覚が鈍ったときに食欲が湧かなくなるというのも、香りの信号が「偏桃体」「海馬」を刺激しているからなんだそうですよ。
香りによって人の気分は大きく作用されるということがわかっています。
ふとレモンの香りを嗅いだだけなのに、無意識のうちにカラダの生理的反応が起きて唾液が分泌された…とかも。
この無意識なうちにカラダにおきる生理的反応だったり、ココロに影響して
『過去の記憶を蘇らせる』
『イライラを忘れさせる』
というのを香りは一瞬でシフトしてくれるんです。
わたしも、母の病気がわかってから介護うつ状態になってしまい自律神経が乱れ、絶不調でした。
意味不明なめまいで、足元フワフワしちゃってどこにも外出さえ出来ない時期があったんですね〜!
(今では信じられないけど…)
その時にふと嗅いだ香りに、一瞬でココロがフワッと軽くなって『何?この感情??』って思ったのがアロマを学ぶキッカケです。
それから意欲が湧いてきて、興味津々で学び…
お医者さんにも治す方法がないからと背中を向けられた母の緩和ケアをしよう!という目標ができたら、いつの間にかわたしの心身の不調が消えてたんですね。
心身のバランスを整える香りの魔法です。
瞑想会の中でも『目標』を決めることを最初に教えてもらったな…
人って目標持つこと、大切なんですね!
原料は自然界にある植物のアロマ。
ココロにも、カラダにも、スピリットにも影響する香りの世界。
その時の自分の状態に合わせて、香らせて心地よいな…
と思うお気に入りを見つけておくとお守りになると思います。
また、単体では苦手な香りでもブレンドすると何とも言えないココロに響くよい香りになります。
その日の気分によって香りの好みも変わるものです。
お天気が不安定な時は、心身が不安定になりやすいですが…香りを使ってリフレッシュタイムをお試しください。
香り成分はどのようにからだを巡るのか?
◆アロマが吸収される3つのルート
アロマが私たちの心身に及ぼすメカニズムを説明しましょう。
これにはアロマテラピーに使用する精油の芳香成分が、どのようなルートで体内に吸収されるかが関係しています。精油の芳香成分が体内に吸収されるルートは、主に以下の3つです。
①~鼻から脳へ~
鼻から嗅いだ芳香成分はダイレクトに脳に伝わっていき、自律神経系・免疫系・ホルモン分泌系などに様々な効果をもたらします。
②~肺から全身へ~
口や鼻からの深い呼吸で肺に入った芳香成分は、毛細血管から血液を巡って全身に届けられ、自然治癒力や免疫力の強化に働きかけることができます。
③~皮膚から全身へ~
芳香成分は分子が小さいため経皮吸収した成分は、肺と同様に毛細血管から血液を巡って全身に全身に届けられていくことで、ストレス緩和・痛みの緩和などに働きかけます。
アロマテラピーで得られる効果は…
アロマテラピーは、精神面にも身体面にも両方に働きかけてくれます。
神経を静め、リラックスや気分転換にはもちろんですが、消化促進、免疫の強化や調整、睡眠の質の向上、ホルモンバランスを整えるなどの身体的ケアなど多岐にわたって私たちに恩恵をもたらしてくれます。
また、現在起きている不調を緩和するだけでなく、健康を保つために予防としてセルフケアに使うこともできます。アロマテラピーには、非常に幅広い効果が期待できるんです。
ただし、雑貨屋さんで販売されているアロマオイルには合成香料を使用しているものあるので注意が必要です。アロマテラピーの効果効能を取り入れる意味では、100%天然の精油(エッセンシャルオイル)と呼ばれているものを選んでくださいね。